活字書体設計3

[活字書体をつかう]活字書体が実際にどのように使われていくかを見守ります。

1 「龍爪M」とのコンビネーション

宋代の四川地方の刊本から復刻した「龍爪」と組み合わせる和字書体は、江戸時代の木版印刷の字様を復刻したものを想定している。すなわち「宋朝体、ひのもとのめばえ、ヴェネチアン・ローマン」の組み合わせである。

 そもそも江戸時代の木版印刷字様を復刻しようと思ったのは、宋朝体との組み合わせを前提としたものであった。その中でも「さきがけ」(和字書体三十六景)の粗さが、四川刊本字様の「龍爪」と合うように思ったのだ。

「さきがけ」のほかに、「ひのもとのいぶき」に属する「かもめ」(和字書体三十六景)との組み合わせを考えた。近代明朝体と組み合わされていた「かもめ」だが、その力強さは「龍爪」となじむのではないかと思ったのである。

ほかに、おなじ「さきがけ」と同じ「ひのもとのめばえ」カテゴリーに属する「もとい」や、「うえまつ」(和字書体十二勝)との組み合わせも可能だろう。

 

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